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SFを原書で読んでみた 1/7

Pilgrimage / Zenna Henderson

心の棘をとりのぞく魂の遍歴26冊目。Zenna Hendersonの"Pilgrimage"(1959)(『果てしなき旅路』)を読了。ハヤカワ文庫版は残念ながら絶版状態のよう。本書は6編の中編によって構成されている。まず各編の前段では、世を儚んで自らの命を断とうとしていたハイティーンの少女、Lea Holmesと、彼女に救いの手をさしのべてきた、人間と変わらない姿の異星の種族、"People"との心の交流の物語。後段では"People"の一人ひとりが自身の...

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The Silver Locusts (The Martian Chronicles)/ Ray Bradbury

不滅のオールタイムベスト25冊目。Ray Bradburyの"The Silver Locusts (The Martian Locusts)"(1951)(『火星年代記』)を読了。翻訳は大昔からあるが、一番なじみ深いのはハヤカワ文庫版だ。ただし、現在書店に並んでいるのはBradburyが晩年、数編の差し換えや年号の調整など、手を入れた「新版」となっている。こちらについては後述したい。CORGI BOOK版の原題は"The Silver Locusts"(銀色のいなごの群)に副題として "The Ma...

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Up The Line / Robert Silverberg

新米時間旅行ツアーガイド君の憂鬱23冊目。Robert Silverbergの"Up The Line"(1969)を読了。邦訳は真鍋博画伯の表紙絵の『時間線を遡って』(東京創元社)が懐かしいが、後に表紙絵が少しリアルな感じに変更され、いずれも絶版状態。しかし、近年『時間線をのぼろう【新訳版】』(東京創元社)と装いもあらたに読むことができる。それではまずはアウトラインを。“Isn't it risky?” I asked.“Just take your pills and you're saf...

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Tales from the "White Hart" / Arthur C. Clarke

SF+ユーモア、巨匠のひそかな怪作22冊目。Arthur C. Clarkeの"Tales from the "WHITE HART" "(1957)を読了。ハヤカワ・SF・シリーズ、ハヤカワ文庫SF版(『白鹿亭綺譚』)は絶版の模様。Clarkeといえば『地球幼年期の終わり』などの正統派のSF、あるいは映画『2001年宇宙の旅』を思い出すが、実のところそれほど読み込んではいない。純文学で言えば漱石はあまり読んでいない、みたいな、ちょっと巨匠過ぎてつい後回しになってし...

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Sign of the Unicorn / Roger Zelazny

犯人捜しのサスペンスへギアチェンジ21冊目。Roger Zelaznyの”Sign of the Unicorn”(1975)を読了。ハヤカワ文庫SF版(『真世界シリーズ3 ユニコーンの徴』)は絶版。"Real World"(真世界)シリーズ第3弾である。まずここまでのおさらい。■Amber●唯一の”real world”(真世界)。対して。従属的に無数のパラレルワールド、”shadow”が存在する。●Amberは、Oberon王が王座を退き、謎の失踪をとげていた。●以後、空位の王座を巡り、...

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