sci-fi fad

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2017年09月 1/1

Pebble in the Sky / Isaac Asimov

教科書に載るような優等生SF12冊目。Isaac Asimovの“Pebble in the Sky”(『宇宙の小石』)を読了。創元SF文庫とハヤカワ文庫SFの両方で翻訳されていたようだ。たまにはクラシックもいいだろう、ということで、懐かしのAsimovを。本書は著者初のSF長編(1950初出)であり、のちのち代表作となっていく『銀河帝国興亡史(ファウンデーション・シリーズ)』の壮大な未来史へとつながっていく前段となる独立した作品群「Galactic Empi...

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散歩する侵略者

[助手] 先生、たまには邦画もいいもんですよ〜[博士] うむ。ワシは洋画一辺倒だからな。[助手] 今日は黒沢清監督の新作ですから、間違いないですよ(鼻息) [博士] キミが言ってた「ダゲレオタイプの女」、    DVDで予習しておいたぞ。たしかによくできた映画じゃった。星五つ!    [助手] でしょ〜! なので、今日も楽しみです〜、ふふふのふ〜。    [博士] 今日はいつになくハイテンションぢゃな。おっと、...

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The Paper Menagerie and Other Stories / Ken Liu (4)

アウトライン(後編)“All the Flavors” 『万味調和』本編はSFではない。サブタイトル"A Tale of Guan Yu, the Chinese God of war, in America"(中国の軍神、関羽の物語 イン アメリカ)からわかるように、三国志のヒロイックなファンタジーの要素もあるが、むしろ米国に渡った中国の人々の苦闘の遍歴を主軸として、そこに見える中国の強靱な精神の物語を、情感を込めて語る一種の大河物語といえるだろう。本書で一番長い一編で...

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The Paper Menagerie and Other Stories / Ken Liu (3)

アウトライン(前編)“The Bookmaking Habits of Select Species” (『選抜宇宙種族の本づくり習性』)いかに本(智の資産)が継承されるかについて、宇宙のさまざまな独特の手法を持つ種族が粛々と紹介されていく。それらは食物連鎖のように関連を見せながらも、やがて智そのものの価値は解体され、本の継承は、ある種、無為の行為のようなものにたどり着いていくという、東洋的な永劫の思想も見え隠れするし、どこかとぼけた味わ...

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The Paper Menagerie and Other Stories / Ken Liu (2)

No image

静かな”grief”の中を漂う感覚SFにかかわらず、初めて読む作家の披露する語り口もしくはリズムみたいな物に、読み手であるこちら側の思考をアジャストするのにけっこう時間がかかるものである。しかも短編集のように、個々の作品の発表されたときところは違うのに、それらが一冊にまとまると作家の何らかの統一した思考がおぼろげに見えてきて、「そうか、そういう世界観か」などと得心するのにも時間が必要なのである。そうした意...

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